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所長あいさつ

 物構研シンポジウム'10 「量子ビーム科学の展望」開催のお知らせ

物質構造科学研究所長 下村 理


 物構研は、加速器を用いた量子ビーム(放射光・中性子・ミュオン・低速陽電子)を共同利用として多くのユーザーに提供していますが、その研究環境は大きく変わりつつあります。J-PARCの物質・生命科学実験施設では、世界最高強度の中性子・ミュオンを用いた利用研究が開始され、優れた成果が創出されつつあります。
 一方PFにおいては、5 GeVクラスのエネルギー回収型リニアック(ERL: Energy Recovery Linac)の実現を目指して、様々な研究開発が行われています。今年度の物構研シンポジウムでは、「量子ビーム科学の展望」をテーマとして、このような物構研の提供する量子ビームの将来展望について、ご議論頂きたいと考えています。

 シンポジウム初日には、ERL計画に関する準備状況の報告や、今後さらに大強度化するJ-PARCでの中性子・ミュオン施設における将来構想の報告を予定しています。また、PETRAⅢやFLASHという先端的放射光源を持つドイツ電子シンクロトロン(DESY)から数名の研究者を招待し、Euro- FELを含めたDESYの将来計画についてお話を頂きます。2日目には、これらの将来光源の利用を視野に入れ、電子相関物性・局所構造物性・超分子構造物性に関する研究の将来展望を議論して頂く予定です。
 皆様には、是非ご参加いただけますよう、お願い申し上げます。

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